1.メジャー・スケール(長音階)
根音(ルート)から、全-全-半-全-全-全-半の間隔で並んだスケール。明るいサウンド。
また、このスケールが使われるキーを『メジャー・キー』という。
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Cメジャー・スケール |
2.マイナー・スケール(短音階)
大雑把に言って、ゆっくりのテンポだと悲しく暗いサウンド、速いテンポだとカッコイイ感じになる(戦闘の曲など)。
下の3種類のマイナー・スケールをまとめて、単にマイナー・スケールと呼ぶこともある。これらが使われるキーをまとめて『マイナー・キー』という。
2-1.ナチュラル・マイナー・スケール(自然的短音階)
単にマイナー・スケールと云ったときはこのスケールを指す。
根音(ルート)から、全-半-全-全-半-全-全の間隔で並んだスケール。
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Cナチュラル・マイナー・スケール |
2-2.ハーモニック・マイナー・スケール(和声的短音階)
ナチュラル・マイナー・スケールのbF音を半音上げたもの。これによりF音(導音)が得られ、終止の際にはっきりした終止感を作り出すことができる。(bF→@は全音、F→@は半音。全音より半音の進行の方が強い結びつきを感じさせる。)
根音(ルート)から、全-半-全-全-半-半全-半の間隔で並んだスケール。
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Cハーモニック・マイナー・スケール |
2-3.メロディック(ジャズ)・マイナー・スケール(旋律的短音階)
ハーモニック・マイナー・スケールのbE音を半音上げたもの。これにより、ぎこちない1音半(半+全)の音程が解消され、メロディが作りやすくなる。
オルタード・テンションの根拠となるスケール。
根音(ルート)から、全-半-全-全-全-全-半の間隔で並ぶ。
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Cメロディック(ジャズ)・マイナー・スケール |
3.ディミニッシュ・スケール
3-1.オグジュアリー・ディミニッシュ・スケール(全音/半音ディミニッシュ・スケール)
単にディミニッシュ・スケールと云ったときはこちらの方。不安、不吉な感じのするサウンド。
根音(ルート)から、全-半-全-半-全-半-全-半の間隔で並んだスケール。
1音半ごとに同じ音程が繰り返されるので、オグジュアリー・ディミニッシュ・スケールはこの世に3種類しか存在しない。すなわち、C(=Eb=Gb=A)オグジュアリー・ディミニッシュ・スケール、C#(=E=G=Bb)オグジュアリー・ディミニッシュ・スケール、D(=F=Ab=B)オグジュアリー・ディミニッシュ・スケールの3種類。どの音をルート(中心的扱いにする音)とするかで、呼び名が変わる。
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Cオグジュアリー・ディミニッシュ・スケール |
3-2.シンメトリック・ディミニッシュ・スケール(半音/全音ディミニッシュ・スケール)
根音(ルート)から、半-全-半-全-半-全-半-全の間隔で並んだスケール。ダンジョンの曲でよく使われる。
オグジュアリー・ディミニッシュ・スケールと同様、1音半ごとに同じ音程が繰り返されるので、シンメトリック・ディミニッシュ・スケールはこの世に3種類しか存在しない。すなわち、C(=Eb=Gb=A)シンメトリック・ディミニッシュ・スケール、C#(=E=G=Bb)シンメトリック・ディミニッシュ・スケール、D(=F=Ab=B)シンメトリック・ディミニッシュ・スケールの3種類。どの音をルート(中心的扱いにする音)とするかで、呼び名が変わる。
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Cシンメトリック・ディミニッシュ・スケール |
また、オグジュアリー・ディミニッシュ・スケールもシンメトリック・ディミニッシュ・スケールも全音と半音の繰り返しであるため、同一構成音のスケールが存在する。
- “C(=Eb=Gb=A)オグジュアリー” = “D(=F=Ab=B)シンメトリック”
- “C#(=E=G=Bb)オグジュアリー” = “C(=Eb=Gb=A)シンメトリック”
- “D(=F=Ab=B)オグジュアリー” = “C#(=E=G=Bb)シンメトリック”
4.ホール・トーン・スケール
根音(ルート)から、全-全-全-全-全-全の間隔で並んだスケール。夢の中または幻想的な森、といった雰囲気。おとぼけシーンでもよく使われる。
全音の繰り返しのみのスケールであるため、ホール・トーン・スケールはこの世に2種類しか存在しない。すなわち、C(=D=E=F#=G#=Bb)ホール・トーン・スケール、C#(=D#=F=G=A=B)ホール・トーン・スケールの2種類。どの音をルート(中心的扱いにする音)とするかで、呼び名が変わる。
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Cホールトーン・スケール |